大智度論 巻第七十四(神護寺経)

機関管理番号
765-0
分類
書跡
作品名かな
だいちどろん かんだい74(じんごじきょう)
員数
1巻
時代世紀
平安時代・12世紀
品質形状
紙本 楮紙 紺紙 金泥書 金銀泥見返絵 銀界(巾1.85㎝) 巻子 (軸)金堂撥型軸
法量
縦26.0 長1191.6 23紙(原表紙共 一紙巾53.9 一紙29行)
銘文等
朱文長方印「神護寺」
所蔵者
奈良国立博物館
 神護寺(じんごじ)に伝来した紺紙金字一切経で、神護寺に現在二千三百十七巻が伝存するほか、諸処に所蔵される。『神護寺略記(じんごじりゃっき)』に「金泥一切経 貞元録」と記されるものが本一切経にあたると考えられ、これに従えば『貞元新定釈教目録(じょうげんしんじょうしゃっきょうもくろく)』に基づき五千四百巻程度が書写されたことになる。また同記には、この一切経は鳥羽天皇(とばてんのう)発願経であり、のちに息子の後白河天皇(ごしらかわてんのう)(一一二七~九二)によって神護寺に安置されたと記される。一切経を含む経帙(きょうちつ)の一部には、久安(きゅうあん)五年(一一四九)の墨書がある。本一切経は、紺紙に銀泥で界線を引き、金泥で経文を書写する。また首題(しゅだい)の下方には神護寺の朱印が捺(お)される。料紙は、中尊寺経などと比べて濃い紺色である。表紙は金銀泥による宝相華唐草文、見返しには金銀泥で釈迦説法図を描く。見返しの図様は、霊鷲山(りょうじゅせん)を中心とする遠景の山々と、正面向きの釈迦説法図の組み合わせで、簡略な天蓋(てんがい)を除き、釈迦の周囲に宝樹(ほうじゅ)や散華(さんげ)などは描かれない。仏菩薩の表情や衣文の描き方など細部は異なるものの、いずれの経巻もほぼ同じ構図であり、かなり定型化されている。

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