観経序分義図

機関管理番号
1198-0
分類
絵画
作品名かな
かんきょうじょぶんぎず
員数
1面
時代世紀
鎌倉時代・13世紀
品質形状
絹本 著色 額装 一幅一鋪
法量
縦60.0 横32.9
所蔵者
奈良国立博物館
 阿弥陀浄土の観想を説く『観無量寿経』は、当麻曼荼羅などの浄土変相図をはじめ、あまたの浄土教美術を生み出す母胎となった。その序に当たる序分義は、阿闍世太子の父王幽閉と、これを悲しんだ母后韋提希(いだいけ)夫人の阿弥陀仏への帰依、および『観無量寿経』が釈迦霊鷲山説法中に説かれたことを述べるものである。本図はこの序分義のうち、欣浄縁の図相のみを抜き出し、観経曼荼羅の集約図としたものである。欣浄縁とは、救いを求めた韋提希のために釈尊が阿難・目連の二弟子を従えて王宮に現れ、十方国土中より阿弥陀仏国土のみを虚空に現し(定善示観)、釈迦は阿難に対し、この阿弥陀浄土が韋堤奇のためだけでなく、来世の凡夫に広く開示すべきことを告げた(散善顕行)というものである。本図では、図の下方に散善顕行を象徴する釈迦と阿難の対話の場面を描き、釈迦の傍らには序分義の主人公たる韋提希夫人を配す。その上方には、阿弥陀三尊が光台に坐す姿を描いて定善示観を象徴し、これによって観経曼荼羅の内容を集約させている。さらに阿弥陀三尊を乗雲の来迎相とし、下方の釈迦と対角線上に対峙させることで、善導の『観無量寿経疏』に説く二河白道の譬喩に関係の深い遣迎二尊の思想をも満たしている。

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