十王図

機関管理番号
1006-0
文化財指定
重要文化財
分類
絵画
作品名かな
じゅうおうず
員数
3幅
作者
陸仲淵筆
制作地
中国
時代世紀
中国・元時代・14世紀
品質形状
絹本 著色 金泥 掛幅
法量
各縦85.9 横50.8
銘文等
図中墨書「陸仲淵筆」
所蔵者
奈良国立博物館
 もと十幅で十王のセットであったと考えられるが、五七日閻羅王、七七日泰山王、三年五道転輪王の三幅のみが伝来する。このうち閻羅王を除く二幅に「陸仲淵筆」と墨書銘がある。陸仲淵は『君台観左右帳記』など、室町期の記録には名を留める画家だが、その銘を持つ作品は少なく、本図の他二幅の羅漢図(能満院、常照皇寺)があるのみである。本品をみるとその描写は粗雑と言わざるをえないが、十王の図像表現とも、描写パターンは明かに陸信忠の十王図を踏襲しており、その系譜をひいている。十王の図像は永源寺本系統に近いが、本品は上半分に十王の審判、下半分に地獄の様相を大きく表す構成に特徴があり、刀葉樹・剣岳で血だらけになる罪人、煮えたぎる地獄の釜に投げいれられる罪人の姿などを広々と描く。さらに、最後の五道転輪王では上半分に供養の品々(写経、摺経等か)を王に差し出す人々(二組の夫婦か)、下半分に地獄から放たれる罪人を描いているのが注目され、現世における親族の供養によっては、罪を犯した罪人でも地獄から救済されるのであるとの理解が明瞭で、強調されている。同構図の十王図には最近所在が確認された、京都六波羅蜜寺所蔵の十王図十幅(無銘、元か)がある。

関連URL

部分

閻羅王図(十王図のうち)

中国・元時代・14世紀

重要文化財

奈良国立博物館

泰山王図(十王図のうち)

中国・元時代・14世紀

重要文化財

奈良国立博物館

五道転輪王図(十王図のうち)

中国・元時代・14世紀

重要文化財

奈良国立博物館